卒業生の声

小林智美さん

【所属:シミック株式会社コンサルティング事業本部メディカルライティング部】

 私はこれまで、モニターとして臨床試験に関わってきましたが、臨床開発業務が細分化されていることもあり、臨床試験を統括的に考えたり、統計的な面からプロをみるような機会はありませんでした。しかし、転職した製薬会社で薬の申請に関わり、試験デザインを理解する能力や統計解析に対する知識不足を痛感しました。統計と聞くだけで逃げ腰の私でしたが、臨床試験をもっと深く理解したいと思い、思い切って挑戦してみました。統計ソフトも全く知らない状態でこのコースに入学した私でしたが、熱心で専門性の高い先生方のお陰で、一年半の課程を無事修了することができましたこのコースを受けて私の中で最も大きく変わったことは、統計に対する苦手意識がなくなり、臨床試験・研究のデータを自分の中でイメージできるようになったことかもしれません。そのおかげで、文献を読んでも正しいことを言っているかどうか批評できる視点を持つことができ、多くの文献やプロトコールを興味深く読むことができるようになりました。今後はこれまでの経験と学んだことを生かして、メディカルライターとして臨床試験に携わっていきたいと思っています。

玉記雷太さん

【所属:東北大学大学院 医学研究科 微生物学分野 助手】

 臨床疫学という分野を今後専門にしていく私にとって、日本でも珍しいこのコースは本当に有益でした。抽象的な事を学ぶというより、実践的で、すぐに活用でき、かつ実際に成果が出ることが、このコースの特徴であるといえます。特に印象的だったのが、ダニエル先生の「臨床研究者のためのメディカルライティング」です。授業中にブラッシュアップした論文がすぐに2報アクセプトされ、成果が短期間で目に見える形で現れはじめ、このコースに参加して正解だったと実感しました。ハリス先生の「臨床研究におけるデータ管理」では、RedCapというクリニカルリサーチのためのWebベースのデータ管理システムを、実際に自分の研究に活用できる可能性も含んだ授業の展開があり、新谷先生の「Biostat1,2」では統計学の基礎から応用まで懇切丁寧に説明を受け、自分の論文を書く時はもとより、人の論文の統計への着眼点から解釈方法、批判的な姿勢までを学ぶことができました。小見山先生の「ゲノム遺伝医学の基礎」は非常に分かりやすく、また遺伝医学の最前線をその分野の第一線の講師の方々が授業を展開し、非常に説得力のある内容であったため、専門外の私も興味深く参加することができました。
 このコースの守備範囲は非常に広く、深さは自分で調節できるため、最後までついていくことができたのだと思います。要するに、「生物統計」「臨床疫学」「遺伝医学」という分野を横断的に概観できるとともに、自分にとって重要な分野はさらに深めることができる、網羅的かつフレキシブルな非常に懐の深いコースであったといえます。
 英語による授業もありますが、どの英語レベルの人にも授業が理解できるように、外国人講師一人ひとりの気配りが行き届いているので安心して受講できました。話すスピードの配慮、よく練られたハンドアウト、難しい内容の時には小林先生・磯崎先生による日本語でのレビューやフォローアップがあり、英語の障壁をほとんど感じることなく受講でき、スタッフの方々の努力には頭が下がる思いです。
 今後、東北大学において、途上国での感染症クリニカルリサーチを行っていく予定ですが、ここで学んだことがダイレクトに生きてくるのが目に浮かび、行く前からいろいろなアイデアが浮かんでくるのも、このコースのお陰です。

多島早奈英さん

【所属:株式会社メディサイエンスプラニング 臨床開発部】

私は、20074月から20083月までの1年間、本コースで学ばせていただきました。現在は株式会社メディサイエンスプラニング臨床開発部でCRA(Clinical Research Associate)として業務に携わっております。

今日では世界の臨床試験、医薬品の臨床試験においては多様なデザインの試験が実施されることが多く、内容も高品質のものが要求され、これに伴い臨床試験に携わるCRAも複雑な試験デザインをきちんと理解し、説明できる能力が求められています。

そこで、本コースを通して、実践的な臨床試験の理論、方法論、プロトコールの作成、統計方法等を第一線で活躍されている諸外国の先生方のアクティブな授業の中で学ぶことができました。また、先生方のプロとしての実践的かつ総合的なパフォーマンス意識を、日本にいながら学べたことは私にとって大きな喜びとなりました。

さらに、他の受講生達の意識も高く、“新しい治療法があればもっと多くの人を救うことができる”、“質の高いトライアルを実施することで問題点を明らかにし、世界中の多くの子供たちを守ることができる”等、それぞれの目標を実現しようと、このコースに参加されていた受講生もいました。こういった仲間と受講することで、技術面だけではない他の多くのことを学んだことも実感しています。本コースを修了して、今やっと臨床試験のmethodologistとしての扉が開いたと考えています。今後は、さらなる経験、学習を重ね、臨床試験全体のパフォーマンスが評価できる真のmethodologistになれるよう努力を重ねていく所存です。

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